美食学研究報告

日本料理の次世代への継承と、更なる発展。日本料理を未来に繋ぐ。

事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!」

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どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第6話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」

それでは、今日もよろしくお願いします。

破産してはいけません!

第3話の終わりにこう書きました。

日本国民の中で、破産や法的整理などしなければいけない人間など一人もいません。
 

今回はこの部分を掘り下げたいと思います。

借金には時効があります。

実は多くの人が知らないかもしれませんが、借金には時効があります。

具体的言えば、金融機関からの債務は5年
知人などからの債務は10年です。

金融機関の債権については商法522条。
知人への債権については民法167条。
(興味がある方は、各自で調べていただけたらと思います。)

また、金融機関からの借金であっても、裁判を起こされて判決が確定した場合は10年です。(民法174条の2)

時効の開始日は最後に返済した時点からになります。

「10年は長いなー」なんて思われるかもしれません。


前回の記事で書きましたが、リスケして一生懸命に利息だけ毎月払ったとしても借金は一生終わらないんです。

払わなければ5年10年で終わりです。

どっちがいいですか?

士業の先生方の本音を暴こう

センセイ方は全てを話すわけではない

「過払い金の請求」という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。

テレビCMとか、電車の中吊り広告になっていますね。

それをしっかりと見たことのある人はいるでしょうか?

「過払い金の請求は時効がありますから、早めのご相談を!」という言葉で誘う法律事務所もあります。

そこで働くセンセイ方は全員知っている筈だよ。
「借金そのものにも時効がある」ってこと。

借金問題は時間によって解決出来ます。

でも、絶対にそんなことは依頼者に教えない。

「借金 時効」で検索してみると、弁護士や司法書士の方が書いた記事がたくさんヒットします。

「時効が成立することは、ほとんどないから法律の専門家に相談しましょう」って結論になってる事が多いです。

それは彼らのポジショントークです。
彼らが自分の広告のために書いた記事です。

全部が全部ウソだとは言いませんが、自分の売上を増やすための記事だという視点をしっかりと持ってください。

(自分が担当した範囲では)時効が成立することは、ほとんどありません。(何故なら、私が手数料を得るために破産の申請してるから)

これが真実ではありませんか?

専門家といえども、1人の商売人である

一方で、お金を借りた事業主というのは、そんな事は全く知らない。

「法律の専門知識なんか全く無いから専門家に依頼しよう!」って考えちゃう。

彼らは法律の専門家であるんだけど、同時に商売人でもあるんです。

借金に時効があることなんて当然知ってる。
借りた金が返せないことなんて、別に珍しく無いことも当然知ってる。
目の前の依頼主が、その1人であることも当然知ってる。

でも、そんな事は全く教えずに「自己破産しましょう。」とか言うんだよ。

何故か。

それは債務整理がお金になるからです。

自己破産でも民事再生でも会社更生法でも何でもいい。
債務整理には色んな方法があります。
全部、士業の先生方の仕事になるんです。

破産は彼らの巨大なマーケットなんです。

法的整理は守るべき人を守れない。

先生方が依頼主と関係者のことを本当に考えていたら「法的整理」っていう手段は取っちゃいけないはずなんです。

「てるみくらぶ」でも「はれのひ」でも何でもいい。
彼らが破産して、残った少ないお金をどう分配するか知ってる人はいますか?

まず最初は従業員の給料の支払いに充てる。
これは当然。労働者の権利です。

で、その次は金融機関なんです。

取引先の買掛金お客様への返金は一番最後。

「てるみくらぶ」の破産のとき、顧客の返金率が"1%"だってニュースを覚えてる人もいるんじゃないでしょうか?

報道を見た人の中には「お客さんは被害者だ」と感じた人も多いと思います。

第4話で関係者に優先順位をつけようという話をしました。

金融機関より顧客や取引先の順位が上だったはず。

でも弁護士に頼んで法的に債務を整理すると、自分で決めた優先順位が守れないんです。

弁護士に頼んで債務整理するってことは、自分の大切なお客様を被害者にしてしまう。

もちろん加害者は事業主である自分自身です。

自己破産なんて絶対にしちゃいけない。
法的整理では、自分が守るべき人を傷つけてしまうんです。

然るべき方法と準備があれば破産なんかする必要が無くなります。

次回へ続く

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柔道を習ったことがありますか?
部活でも地元の道場でも、何でもいいです。

僕は高校のとき、体育の授業で少しだけやりました。
柔道を習い始めて、一番最初にやることをご存知のでしょうか?

そう。「受け身」なんです。

柔道って「強くなって勝つ事」を目標にしているのに、一番最初に習うのは「負けたときに怪我をしない方法」なんですね。

事業をする上での「受け身」を身につけて、事業主として勝利を目指していただきたいと思います。


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