美食学研究報告

日本料理の次世代への継承と、更なる発展。日本料理を未来に繋ぐ。

事業に関わる「お金」のリアル【第11話】「動かせるものは動かそう」


どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第11話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」
事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!
事業に関わる「お金」のリアル【第7話】「勝ち続ける人生なんか無い!」
事業に関わる「お金」のリアル【第8話】「恐怖の原因は無知である」
事業に関わる「お金」のリアル【第9話】「督促状・催告書のリアル」
事業に関わる「お金」のリアル【第10話】「財産の差押えのリアル」


それでは、今日もよろしくお願いします。

さて第10話の記事の最後では"動産"の文字通り動かし方について書くと予告しました。

"差押え"なんて言うとビビってしまう人が多いですが、その実態は非常に単調でゆっくりしたものです。

対策さえわかってしまえば、別に恐ろしいことは何もありません。

債権者が差押え可能な財産のうち、"動産"になるものは5種類です。

つまり、

1.給与
2.現金
3.在庫(換金性のある物品)
4.売掛金
5.有価証券

「差押えの対象」が決まっているのですから、サッカーで例えたら、相手が蹴ってくる場所がわかってるPKのキーパーをやるようなものです。
自分が得点を入れることは出来なくても、失点を減らすことは出来ます。

順番に動かし方を解説します。

1.給与

給与は債権者にバレないように転職すればいいです。
自分が事業主なら、自分で自分の報酬を差押えるようなバカはいませんよね?

2.現金

これは正確に言えば"銀行口座に入っている現金"になります。
銀行にお金を入れなければ問題がありません。
家にどれだけ札束があろうと、わざわざ裁判所は家宅捜査などしません。
支払いなどで、どうしても銀行を使う必要があるかもしれません。支払い日の前日の夜に必要な金額だけ入金しておけば大丈夫です。

3.在庫(換金性のある物品)

換金性のある物品も実は限られています
貴金属・車輌・洋酒といったものです。
そのあたりを持たなければ何も問題ありません。
私は飲食業でしたが、数百万円分の"冷凍庫の中の食材"などは何も持って行かれませんでした。
換金性が無いと判断されたのでしょう。

4.売掛金

売掛金は売掛金がなければ差押えられません。
「債権譲渡」という手段があります。
妻でも母親でも誰でもいいので、連帯保証人になっていない親族に債権譲渡してしまいましょう。
詳しい方法は会計士や税理士の先生方にご相談ください。得意なはずです。

5.有価証券

有価証券のうち、株式や投資信託、国債などは全部現金化してしまいましょう。

有価証券のうち、現金化の難しいものは生命保険です。解約すると色々と将来が不安だという人もいるでしょう。
実は生命保険は電話1本で契約者変更が出来ます。
これも妻や母の名義に変えてしまいましょう。
保険というのは「契約者の財産」という扱いになります。被保険者や保険金受取人は全く関係ありません。
契約者に債務が無ければ差押えの対象になりません。
今の保険契約をそのまま残すことができます。

まとめ

どうでしょうか?
動産に関しては簡単な作業を積み重ねていくことで差押えを回避することが出来ます。
「取られるモノが何も無い」という環境です。

転職して銀行にお金を入れない。
生命保険やクルマは連帯保証人でない親族の名義にする。
たったそれだけで不動産以外の差押えを回避することができます。

多くの人は事業が上手くいくと色んなモノを、必要以上な大きな家や高級車などを所有したがります。
好調なときは良いでしょう。
でも、必ず悪くなる時代が来るんです。
勝ち続ける人生を送れる人は一握りなんです。

そのときに所有した色んなモノが足かせになってくるのです。

安室奈美恵と"平成"について

別に安室奈美恵のことは好きでも嫌いでもないんだけど、「CAN YOU CELEBRATE?」を聞くと泣きそうになる。

小室哲哉の時代というのが確実にあった。あのとき、音楽を聞く手段というのはテレビであり、CDであった。

「平成」が終わろうとしている。その意味は、単に天皇が退位するとか、書類に書く言葉が変わるといっただけでない。個人的な話だけれども、テレビは殆ど見なくなって、その隙間をスマホで見るヤフーニュースやyoutubeやFacebookやTwitterが埋めてしまったし、CDも買わなくなって音楽はダウンロードするようになった。

世界は変わってしまったし、きっとこれからも変わり続けるだろう。

「『永遠』ていう言葉なんて 知らなかったよね」

スピーカーの向こうで平成の、小室哲哉の時代の、テレビの時代の、CDの時代の、象徴が全霊を込めて歌っている。

変わってしまったもの、終わった時間は二度と帰ってこない。そんなことはわかってるのに、永遠の愛を歌う19歳の少女の声を聞くと涙が出そうになる。

「永遠」なんて何処にも無いことを僕たちは知っている。世の中は変わり続ける。きっと僕も変わり続けるだろう。洗濯板が売れなくなったことを嘆くより、洗濯機を使うことに喜びを感じる人間でありたい。

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事業に関わる「お金」のリアル【第10話】「財産の差押えのリアル」


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料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第10話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」
事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!
事業に関わる「お金」のリアル【第7話】「勝ち続ける人生なんか無い!」
事業に関わる「お金」のリアル【第8話】「恐怖の原因は無知である」
事業に関わる「お金」のリアル【第9話】「督促状・催告書のリアル」

それでは、今日もよろしくお願いします。

みんなが知らない「差押え」の話。

前回の記事では債権者が法的に行うことが出来る回収業務について書きました。

「督促状やら催告書については法的な拘束力が無いので放置が最善である。」と述べました。

今回は、もう一つの回収の手段である「差押え」について書いていきたいと思います。

「差押え」というと、言葉を聞くだけで非常に恐怖感を煽られます。

が、実際に「差押え」について、詳しく知ってる人は少ないのではないでしょうか。

このあたりを解説したいと思います。

「差押え」には裁判所の許可が必要

まず、「差押え」の仕組みです。
これには「裁判所の許可」が必要です。
許可を得ないと「自力救済の禁止」に抵触します。

(「自力救済の禁止」については第8話を参照ください)

よくドラマなんかで、ガタイが良くて怖い顔をした人が家に上がり込んできて、

「コラ!金返せや!返せ無いんなら、このダイヤの指輪は持ってくぜ!」
「ああ!それだけは・・・。それは亡くなった妻の形見なんですぅ・・・。」

なんてシーンがありますが、実際はそんな事にはなりません。

「もしなったらどうすればいいの?」
という疑問を抱く人もいるかもしれません。

そのときは簡単なことです。
法律違反ですので、すぐに警察に通報してください。

「差押え」の対象となる財産について。

続きまして、「差押え」の対象となる財産について。

「財産の差押え」と言っても、差押えが可能なものと不可能なものがあります。

原則として、全ての国民には憲法で「基本的人権」というものが保障されています。

最低限の生活を送るために必要な金銭や物品は差押えの対象とはなりません。

それでは「差押え」の対象となる財産とは一体何でしょうか?

基本的には6つしかありません。

1.給与
2.現金
3.換金性のある物品
4.売掛金
5.有価証券
6.不動産

これだけです。

「6.不動産」以外の1〜5までに関しては動産です。

文字通り動かしてしまえばいいのです。

動かし方に関しては次回に続く!

事業に関わる「お金」のリアル【第9話】「督促状・催告書のリアル」


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もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

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お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第9話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」
事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!
事業に関わる「お金」のリアル【第7話】「勝ち続ける人生なんか無い!」
事業に関わる「お金」のリアル【第8話】「恐怖の原因は無知である」

それでは、今日もよろしくお願いします。

債権者が実行できる回収行為とは?

前回(第8話)の記事で書きましたが、債権者の回収行為には非常に厳しい制約があります。

債務者は怖いことが起こるんじゃないかとビビりますが、その「怖いこと」のほとんどは法律違反です。

では、合法的に出来る債権回収の行為にはどんなものがあるでしょうか?

それが事前にわかれば対応策も考えることが出来ます。

債権回収の方法は2つ!

日本国内で合法的に営業を行なっている金融機関。
つまり銀行や信用金庫やクレジットカード会社から有名なサラ金まで、全て法律というのは同じです。

合法的に出来る債権回収の方法は2つしかありません。

「督促状や催告書といった書面による請求」
「財産の差押え(裁判所の許可が必要)」

この2点だけです。
裁判所の許可を得ずに、勝手に差押えは出来ません。
もし独断で差押えなどを実行すると、第8話で書いた「自力救済の禁止」に抵触します。

「書面による請求」の対策

「督促状や催告書といった書面による請求」について書いて行きましょう。

この催告書督促状という書面に関しては、強制力は全くありません。

この時点では無理矢理、財産を没収されたり、金銭的な負担があるということはありません。

つまり放置が最善の対策であると言えるでしょう。

催告書や督促状が送られてくるとビビっちゃうけど、これらには何の強制力も無いと覚えておきましょう。

それだけで精神の持ちようが全く違うと思います。

次回へ続く
事業に関わる「お金」のリアル【第10話】「財産の差押えのリアル」 - 美食学研究報告

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「彼を知り己を知れば百戦殆からず。
 彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
 彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」

『孫子』謀攻篇

(現代語訳)
相手のことをしっかりと把握して、自分の実力をわきまえて対策をすれば、何回戦っても勝てるものです

相手のことを知らずに、自分の実力を把握しているだけでは勝率は50%

相手のことも自分のことも知らなければ、戦うたびに必ず危険が待ち構えているでしょう。

最高の戦略教科書 孫子

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事業に関わる「お金」のリアル【第8話】「恐怖の原因は無知である」


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料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第8話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」
事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!
事業に関わる「お金」のリアル【第7話】「勝ち続ける人生なんか無い!」

それでは、今日もよろしくお願いします。

金融機関への返済を止めるときに知ってほしいこと

今までの連載記事を読まれた皆様の疑問。

「金融機関への返済をストップさせる。」

「そんなことって本当に出来るの?」ということでないでしょうか?

今日はそちらについて書いていきたいと思います。

恐怖の原因は無知である

恐怖を感じる理由とは?

銀行に返済を提示するという決断をするとき、
まず最初に感じるのは恐怖でないでしょうか?

「もはや返済を止めるしか資金繰りの改善策は無い。」
「でも、返済して銀行と揉めるのは怖い。」

この無限ループに陥ってしまって身動きが取れなくなってしまう気持ちはよくわかります。
(業界用語で地蔵と言います。)

恐怖を感じる最大の原因は無知であることです。

未来に何が起こるか事前にわかっていて、適切な対策を取ることが出来れば恐怖を感じることは無くなります。

知識があれば、少なくとも「恐怖」「不安」ぐらいにすることは出来るのでは無いでしょうか。

債務者が想像する「怖いこと」

最初に結論から言います。

安心してください。

心配していた事の9割以上は起こりません。

あなたがどんな事を心配しているか、
(というより、私がどんなことを心配していたか
少し書き出してみましょう。

・銀行から執拗に電話が掛かってきて「返せ!」と言われる。
・銀行が会社や自宅に押しかけて来て「返せ!」と言われる。
・毎日のように書面が送られてくる。
・財産を差押えられる。
・イカツイ怖い人がやって来て大声を出して暴れる
金目の物品を勝手に持っていかれる。
裁判を起こされて強制的に支払いさせられる。
身柄を拘束されて強制労働させられる。
・返済状況を色んな人にバラされる
・無理矢理、倒産させられる。
自己破産を強要される
・今後の人生で得た所得は、一部の生活費を除いて全部返済に充てられる

こんなところでないでしょうか?

実は会社の廃業後に、債権者から自宅に電話が掛かってきたことはありました。
でも、非常に落ち着いたトーンで「ご融資の返済の件、いかがでしょうか?」って感じだったし、

「自宅に電話されても、家族の者はお店のことは一切わかりません。」って一言言えば、その日は何も言われずに終わったよ。

シツコく電話してくる業者もいたけど、ちょっと困らせてやろうと思って、「(社長である)父は自殺しました。(本当は自殺していない)」って言ったら、もうそれから二度と電話してくることは無くなったよ。


たまーに書面が送られてくるぐらいで、漫画やドラマみたいに別に怖い人が自宅にやって来て・・・、なんてことは一切無い

「自力救済の禁止」

「自力救済の禁止」という法律的な概念があります。
自力救済 - Wikipedia

簡単に言えば、「権利者は契約相手が契約に反する行為をしたとしても、自分で強引に契約内容を守らせるような行為はしてはいけない。必ず、裁判所の許可を得てから行動すること。」

こんな内容です。

こういう法律がなければ、暴力恐怖で従わせる力こそ正義みたいな、北斗の拳的な世界になってしまいます。

詳しいところに興味がある人はWikipediaを見てください。

「貸金業法 21条」

そらから「貸金業法」という法律の21条にこんな条文があります。

「債権の取立てをするに当たって、人を威迫し、又はその私生活若しくは業務の平穏を害するような言動により、その者を困惑させてはならない」

貸金業法21条についての解説は下記のサイトが非常にわかりやすいです。

銀行への返済を止めたとき、上に挙げたような「怖いこと」ってのは、ほとんど起こらない。
法律で明確に禁止されています。

10項目ぐらい禁止事項があって、債務者が想像するような「怖いこと」は、ほとんど禁止事項の中に網羅されてる。

一度、上のサイトを見ていただくことをオススメします。

契約不履行は犯罪でも何でもない

第3話でも書いた通り、「融資は投資」なんです。
借りた金を返せなくなったとしても、逮捕されたり身柄が拘束されたりするなんてことは絶対に無い

投資の失敗は自己責任というのが世界の常識。

つまり、返せなくなる奴に融資した金融機関の責任です。

株式を上場している会社の経営陣が、株価が大幅に下がるような事故を起こしたとしても逮捕されたりしませんよね?

せいぜい引責辞任したりする程度です。

「債務の返済が滞る」こと。
それは単なる契約不履行。それだけの話。

電気代や水道代が払えなくなったら、電気や水道を止められることはあっても、逮捕されることは無いですよね?

それと同じです。

次回へ続く。
事業に関わる「お金」のリアル【第9話】「債権者が実行できる回収行為とは? ①」

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「借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ」
田中角栄

金融機関以外への迷惑は絶対に避けましょう!

大人養成講座番外編 お金を極める100の名言

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事業に関わる「お金」のリアル【第7話】「勝ち続ける人生なんか無い!」


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料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第7話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」
事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!

それでは、今日もよろしくお願いします。

少し今までの「まとめ」

「借入金の返済」というのは事業をする上で、何も生み出さないコストである。

日々の努力も実らず、会社の経営が有事になってしまった。


考え方をチェンジする。

金融機関の返済はしない。

法的整理はしない。

事業を継続するために、

顧客の為にお金を使うことは必要ですよね?
取引先に仕入れのお金を使うことは必要ですよね?
従業員に給料を払うためにお金を使うことは必要ですよね?
自分の生活費の為にお金を使うことは必要ですよね?

銀行よりも、彼らに優先的にお金を使うべきというのが私の主張です。

法的整理って「踏み倒し」のことってわかってる?

こういうことを言うと「借りたものは返すのが当たり前だろ!」「踏み倒しなんて人間のクズだ!」なんて言われるんだ。

自己破産、民事再生、会社更生法、特別清算、これらは全部「踏み倒し」です。

法的整理ってのは合法的に借金を踏み倒すことです。

関係者に迷惑を掛けて、責任から逃げて楽になろうっていう自分本位の行動。
「てるみくらぶ」とか「はれのひ」とかの騒動を報道で見たときどう思いましたか?

法的整理では本当の責任は取れない。

むしろ責任とは全く逆の行為。
弁護士に金を払って責任から逃げる行為です。

「信用情報に傷が付く!」なんて言う人がいる。
完全に思慮が浅いです。
法的整理を実行した時点で信用情報なんて完全にブラックですよ。

顧客への信用、取引先への信用、従業員への信用、家族の信用はどうなの?
銀行の信用なんてリスケの提案をされてる時点でもうゼロだよ。

金融機関はお金が沢山ある。1億や2億円ぐらい返せなくなったとしても潰れない。
でも、顧客や取引先や従業員や家族はどうですか?

金融機関以外の信用を守り、金融機関以外に迷惑を掛けない為に、金融機関に全ての迷惑を集中させる。

これが有事の際の最適解です。

誰もが有事に陥る可能性がある!

これが嫌なら有事に陥らないようにするしかない。
儲けるしか無いんです。

勝利を目指すという姿勢はとても素晴らしい。

でも資本主義社会で暮らしていく以上、100%勝者になれる保証はありません。

ずっと勝ち続ける方法も無いんです。

僕の父は35年ぐらい商売をしてて、最初の30年ぐらいは儲かってた。
儲からなくなってきたのって最後の5年ぐらい。

ほんの少しのキズが原因で勝者から敗者になるって事があるのが経営の世界。

本当に一寸先は闇だと思うよ。

次回へ続く
事業に関わる「お金」のリアル【第8話】「恐怖の原因は無知である」

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昔の話。「僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない」と歌ってた人がいた。

ちょっと人生を経験した人なら、すぐにわかると思うけど、果たして人生で常に勝ち続けることが出来る人って存在するのだろうか?

尾崎豊の人生がは20代の中盤で終わってしまった。それは、ある意味で必然的だったのかもしれない。


勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

プロゲーマーの梅原大吾さんの「勝ち続ける意志力」
「勝つ」ことと「勝ち続けること」は似てるようで違うという話。
非常に良い本です。

事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!」


どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第6話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」
事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」

それでは、今日もよろしくお願いします。

破産してはいけません!

第3話の終わりにこう書きました。

日本国民の中で、破産や法的整理などしなければいけない人間など一人もいません。
 

今回はこの部分を掘り下げたいと思います。

借金には時効があります。

実は多くの人が知らないかもしれませんが、借金には時効があります。

具体的言えば、金融機関からの債務は5年
知人などからの債務は10年です。

金融機関の債権については商法522条。
知人への債権については民法167条。
(興味がある方は、各自で調べていただけたらと思います。)

また、金融機関からの借金であっても、裁判を起こされて判決が確定した場合は10年です。(民法174条の2)

時効の開始日は最後に返済した時点からになります。

「10年は長いなー」なんて思われるかもしれません。


前回の記事で書きましたが、リスケして一生懸命に利息だけ毎月払ったとしても借金は一生終わらないんです。

払わなければ5年10年で終わりです。

どっちがいいですか?

士業の先生方の本音を暴こう

センセイ方は全てを話すわけではない

「過払い金の請求」という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。

テレビCMとか、電車の中吊り広告になっていますね。

それをしっかりと見たことのある人はいるでしょうか?

「過払い金の請求は時効がありますから、早めのご相談を!」という言葉で誘う法律事務所もあります。

そこで働くセンセイ方は全員知っている筈だよ。
「借金そのものにも時効がある」ってこと。

借金問題は時間によって解決出来ます。

でも、絶対にそんなことは依頼者に教えない。

「借金 時効」で検索してみると、弁護士や司法書士の方が書いた記事がたくさんヒットします。

「時効が成立することは、ほとんどないから法律の専門家に相談しましょう」って結論になってる事が多いです。

それは彼らのポジショントークです。
彼らが自分の広告のために書いた記事です。

全部が全部ウソだとは言いませんが、自分の売上を増やすための記事だという視点をしっかりと持ってください。

(自分が担当した範囲では)時効が成立することは、ほとんどありません。(何故なら、私が手数料を得るために破産の申請してるから)

これが真実ではありませんか?

専門家といえども、1人の商売人である

一方で、お金を借りた事業主というのは、そんな事は全く知らない。

「法律の専門知識なんか全く無いから専門家に依頼しよう!」って考えちゃう。

彼らは法律の専門家であるんだけど、同時に商売人でもあるんです。

借金に時効があることなんて当然知ってる。
借りた金が返せないことなんて、別に珍しく無いことも当然知ってる。
目の前の依頼主が、その1人であることも当然知ってる。

でも、そんな事は全く教えずに「自己破産しましょう。」とか言うんだよ。

何故か。

それは債務整理がお金になるからです。

自己破産でも民事再生でも会社更生法でも何でもいい。
債務整理には色んな方法があります。
全部、士業の先生方の仕事になるんです。

破産は彼らの巨大なマーケットなんです。

法的整理は守るべき人を守れない。

先生方が依頼主と関係者のことを本当に考えていたら「法的整理」っていう手段は取っちゃいけないはずなんです。

「てるみくらぶ」でも「はれのひ」でも何でもいい。
彼らが破産して、残った少ないお金をどう分配するか知ってる人はいますか?

まず最初は従業員の給料の支払いに充てる。
これは当然。労働者の権利です。

で、その次は金融機関なんです。

取引先の買掛金お客様への返金は一番最後。

「てるみくらぶ」の破産のとき、顧客の返金率が"1%"だってニュースを覚えてる人もいるんじゃないでしょうか?

報道を見た人の中には「お客さんは被害者だ」と感じた人も多いと思います。

第4話で関係者に優先順位をつけようという話をしました。

金融機関より顧客や取引先の順位が上だったはず。

でも弁護士に頼んで法的に債務を整理すると、自分で決めた優先順位が守れないんです。

弁護士に頼んで債務整理するってことは、自分の大切なお客様を被害者にしてしまう。

もちろん加害者は事業主である自分自身です。

自己破産なんて絶対にしちゃいけない。
法的整理では、自分が守るべき人を傷つけてしまうんです。

然るべき方法と準備があれば破産なんかする必要が無くなります。

次回へ続く

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柔道を習ったことがありますか?
部活でも地元の道場でも、何でもいいです。

僕は高校のとき、体育の授業で少しだけやりました。
柔道を習い始めて、一番最初にやることをご存知のでしょうか?

そう。「受け身」なんです。

柔道って「強くなって勝つ事」を目標にしているのに、一番最初に習うのは「負けたときに怪我をしない方法」なんですね。

事業をする上での「受け身」を身につけて、事業主として勝利を目指していただきたいと思います。


スピードと成果が劇的に上がる戦略 最強の優先順位

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事業に関わる「お金」のリアル【第5話】「金融機関の行動原理を知る!」


どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第5話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」

それでは、今日もよろしくお願いします。

金融機関って一体何だ?

どんな商売をするにしても、大切なのは「色んなことを知ること」でないでしょうか。

「俺は料理だけ知ってればいいんだ!」と思っている人は、いつか大きな壁に当たるのではと思います。

いきなり漠然とした話になってしまいました。

今日のテーマは「金融機関(銀行)って一体何だ?」というところを書いていきます。

金融機関(銀行)とは?

前回の記事では、「事業における利害関係者とは大きく5者」という話でした。

つまり、自分(家族)、顧客、従業員、仕入先、金融機関でした。
前回の繰り返しになります。まだ読んでない方は合わせてどうぞ。)

多くの人にとって、この中で金融機関が最も"よく分からない"存在でないでしょうか?

彼らの仕事とは一体何なのか、どのような原理に基づいて行動するのか、ということを書いていきます。

金融機関のビジネスモデル

銀行をはじめとした金融機関というは、物凄く簡単に、乱暴に言えば「手元にあるお金を貸して、そこから利子手数料を取って儲ける」というビジネスモデルになります。
(お金を仕入れたり、融資を回収したり、国債を買ったり、という部分は今回は置いておきます。)

彼らは「お金を貸せば貸すほど儲かる」「長期間に渡ってお金を借りて貰えれば貰えるほど儲かる」というインセンティブがあります。

一方で、お金を借りる側は「出来るだけ早く借金を返そう!!」という衝動に基づいて頑張りますよね。

そこで借りた側が頑張ってある程度返済していくと、貸す側は「ここで大きな仕事をしましょう!」とか「多店舗展開を!」とか「当行と社長との間には大きな信頼関係があります!」とか言って融資の増額を提案してくるんですよ。

て、金に目が眩んだ事業主は、ぶら下げられたニンジンに食いついちゃう。

金融業というのは世界で最も洗練されたビジネスモデルを持った事業です。

あの手この手で、お金を借りて貰えるように仕向けて来ます。
(内部で働く人は常に上司から「数字上げろ!」と詰められてるんじゃ無いでしょうか?
僕は金融業で働いたことが無いのでわかりませんが。)

借金って返そうと思ってマジメに決まった返済を続けていたら終わらないんです。

もちろん強靭な精神力で銀行の追加融資の提案接待を断り続けて、借金を完済したというのは人も中にはいるでしょう。
でも、そんな人って稀な存在じゃないでしょうか?

知り合いに銀行で融資担当として働いている人がいたら聞いてみてください。

「あなたが今まで担当している融資先で、全ての融資が完済された案件はどれぐらいですか?」

たぶん「ゼロ」とか「ほとんど無いよ」と言われると思います。


「借金を完済する」ということは、借り手側からすれば大きな目標ですが、貸し手側からすれば「私は無能です」という証明なのです。

銀行の融資担当が融資を終了させちゃったら、銀行員の最大の目標である出世が出来なくなっちゃいます。

「リスケ」の提案は地獄へ続く高速道路

「リスケ」と言う言葉をご存知でしょうか?
正確に言うと「リスケジュール」と言います。

リスケジュールとは要するに「再スケジュール」、「月々の返済がキツイから返済額を減らす」「新たな返済スケジュール」の事です。

これが地獄へ続く高速道路ということは金融リテラシーが高い方なら、すぐにご理解頂けると思います。

金融機関の融資の基本的な設計構造について。

1.毎月の支払いについて(金利と返済の順序)
2.単利と複利
3.借金が雪だるまになる日

について、アナキンさんが非常にわかりやすい解説をブログにてされています。
一読して貰えれば理解が深まると思います。

読むのが面倒臭い方へ、重要ポイントを説明すると、
借金というのは利息の支払いが先で、元金の返済が後というようになっています。
どんな借金でも一緒です。

つまりリスケして毎月の返済を減らすというのは、元金の支払いが進まない。

大雑把に言ってしまえば、元金は減らさず利子だけ払うという状態です。

毎月、一生懸命に働いて利子だけ払っても100年経っても自分が生きてる間に借金は無くなりません。

リスケジュールなんてやっちゃいけない。

返済すればするほど完済からは遠ざかる。
多くの場合、現場のリアルな融資というのはそんな構造になっています。

まるで追い掛けても追い掛けても逃げていく月のよう。

もちろん完済出来るならしたほうがいいよ。
そりゃ当然。

でも、多くの人に迷惑かけて、多大な犠牲を払ってまで返済続けて、ずっと死ぬまで終わらない借金に追われる人生ってどうなのかな?

次回へ続く

事業に関わる「お金」のリアル【第6話】「法的整理はしちゃいけない!」

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追いかけても 追いかけても 逃げて行く月のように
指と指の間をすり抜ける バラ色の日々よ

THE YELLOW MONKEY 「バラ色の日々」(2000年)

「西野亮廣講演会 in 京都 両足院」に参加して感じた3つのこと

西野亮廣講演会


どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

先日、キングコング西野亮廣さんの講演会に参加させていただきました。


主催は料理屋さん。開催地は寺。

京都の御所南の料理屋の「竹ざき」さんの三周年記念イベントです。

竹ざき - 烏丸御池/割烹・小料理 [食べログ]
(公式サイトが見つけられなかったので、食べログのリンクですいません。)

非常にしっかりとした仕事をされる御主人と、お美しい女将さんの二人で切り盛りされているお店です。
(夜のみ営業。要予約です。)



講演会の開催場所は建仁寺の両足院


現在、特別拝観中。
庭園の手入れが行き届いており、とても美しいです。

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料理屋の周年イベントでお寺でキンコン西野さんの講演会っていうのが斬新なアイデアですね。

最近のキンコン西野さんと言えば、『革命のファンファーレ』などを読まれた方なら既にご存知かと思いますが、「時代の変化に逆らうな!時代に合わせて自分をアップデートしろ!」という内容の主張を繰り返しされています。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告


いきなり失礼ですけども、今回のイベントを企画した「日本料理屋」「お寺」という業界って、一般的な感覚で言えば一番「アップデート」っていう言葉から遠い所にあるように思います。

(以前、友人の寺の息子と酒を飲みに行ったとき「仏教界は鎌倉時代から同じことばっかりで、そろそろアカン!」と言っておりました。)

あんまり変化が少なそうな業界で、こういうイベントが開催されること自体が奇跡です。

逆説的かもしれませんが、旧態依然とした変化の少ない所にいるからこそ、変化の必要性を感じる才能を持った人が出て来るのでしょうね。

坂本龍馬なんかは、幕末の雁字搦めになった時代に黒船の来航っていうカタストロフィックイベントが起こったお陰で才能が世に出てきた良い例ではないでしょうか。

「竹ざき」さん、「建仁寺 両足院」さん、今後も注目の才能を持った方たちです。

ツイッターの反応が凄かった。

講演会が終わったあと、ツイッターで軽く投稿したところ非常に反応がありました。

ツイッターだけでは何のことか自分で忘れそうなので、ブログにまとめてみます。

講演会に参加して考えた3つのこと

内容に関しては、西野さんは今後も講演会などされると思いますので、ネタバレにならん程度に印象に残ってる部分を断片だけ。

感じたことを3つ!

1.ファミコンのカセットを作るな!

面白かったのは「ファミコン」を例えに喋っておられた部分でした。

「ファミコン凄いやん!俺も任天堂みたいになりたい!」って思ったとき、
「面白いファミコンのソフトを作ろう!」という行動を取りがちです。

でも、それでは絶対に任天堂みたいにはなれないんです。

自分が一生懸命に追いかけても追いかけても、成果を出せば出すほど任天堂の利益になるんです。

という話でした。

自分が成長してると思いきや、自分の頑張ったエネルギーを利用して、任天堂はさらに前に進んで行くだけなんです。

料理の世界で言えば、「ミシュランの星」とか、既存の「権威ある料理コンテスト」とかを今から目指すのはイケてないんです。

既にそっちの世界で結果を出している人とか、主催者側の利益になるだけです。

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「ただ大人たちに ほめられるような
バカにはなりたくない」

THE BLUE HEARTS 「少年の詩」

2.全ての仕事には寿命がある

全ての仕事には寿命があります。

これは当たり前と言えば当たり前。
歴史を考えれば明らかなんです。

でも忘れがちなところですね。
ハッキリと言ってくれる人は僕の周りにはいませんでしたね。

例えば、今では当たり前になった「スマホのアプリ開発」なんて仕事、10年前は無かったです。

「コンピュータに奪われる仕事」というのも、よく話題になるトピックです。

肝心なのは「抵抗しちゃいけない」ってこと。
上手く流れに乗ることが大事だということですね。

3.環境が先!才能は後!(天才の作り方)

以前に何かの本で読んだんですが、「人間は与えられたリソースを最大限に活用する」ように脳にプログラムされているらしいですね。

例えば、小学校のときに周りの子より少し勉強が出来る子は、ますます勉強が好きになって成績が上がる。
周りの子よりも走るのが早かった子は運動が好きになる。
周りの子よりも上手くピアノが弾けた子は音楽が好きになる。

こういうことって誰が教育したわけでもないのに、世界中で起こっていることだと思います。

この話の裏返しで、「やらなきゃしょうがない」っていう環境に身を置けば「出来るようになる」という話です。

今までに誰も経験したことのない環境に身を置けば、誰も出来なかったことが出来るようになる。

それって「天才」やん。

何かを"やらない"理由とか、他人の挑戦を"止める"理由に「自分には(あなたには)実力がないから」と言う人。
いっぱいいると思います。

やらなきゃいけない環境に行かないと絶対に出来るようになりません。
環境の変化が先にあって、実力とか才能とかは後からなんです。

他にもたくさんの話題が!

この他にも

みんな大好き「ベ○キー」の話
クラウドファウンディングの正体
行動は環境に支配される
「しるし書店」のこと
矢沢永吉はなぜ天才で居続けられるのか

などと言った興味深い話題が盛りだくさんでした。
非常に濃厚で有意義な時間を過ごすことが出来ました。

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革命のファンファーレ 現代のお金と広告

まだ読んでいない方がいらしたら、ぜひ読んでみてください。

「何かに挑戦したい」と思ったとき、前に進める人生って素敵だと思いませんか?

その背中を押してくれる1冊です。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

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「The Clash」のボーカリスト、ジョー・ストラマーは、インタビュアーに「最後に一言お願いします!」と言われたとき、必ずカメラに向かってこう言ったそうである。

「Faight!」

The Clash London Calling - The 25th Anniversary Edition

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当ブログでも「お金」の話、連載中です。

事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」
事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」

事業に関わる「お金」のリアル【第4話】「関係者に優先順位をつける」


どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

料理人の皆様の中には、独立を目指している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれません。

料理人の方に限らず、事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載の記事になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

今回は第4話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】
事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」
事業に関わる「お金」のリアル【第2話】「平時の兵法 有事の兵法」
事業に関わる「お金」のリアル【第3話】「融資は投資」

それでは、今日もよろしくお願いします。

事業における利害関係者のおさらい

この連載は、会社経営における有事の際の対応というのを考えています。
有事の際という言葉の定義は「事業における関係者の誰かが我慢している状態」です。
詳しくは第2話で書いています。

そもそも「関係者」って誰だ?

では、事業における関係者とはどのような人たちでしょうか?

まず事業主である「自分(と家族)」がいます。
さらに、自分の商品を買ってくれる「顧客」がいます。
商品を全くのゼロから生み出すことも出来る人も少ないでしょうから、「取引先(仕入先)」というのもいることが多いでしょうね。
「従業員」を雇っている人もいると思います。
現実的に無借金経営というのは難しく、多くの企業は「金融機関」との付き合いもあるでしょう。

紫色で書いた5者。
つまり「自分(家族)」「顧客」「取引先」「従業員」「金融機関」これらを、事業における利害関係者とします。

優先順位をつけるとしたら??

ここで問題です。

問題1

あなたは事業主です。
前項の5者の利害関係者。

「自分(家族)」「顧客」「取引先」「従業員」「金融機関」

これらに優先順位をつけてください。
甘いことは言わずに無理にでも優先順位をつけてください。

少し考えてみてください。

















どうでしょうか?



















ちゃんと考えましたか?














正解はひとつではありません。

(正解があると思われたらすいません!!)




というのも、事業の業種や業務形態によって変化すると思います。

ただ、どんな業種や形態であったとしても、万人に共通して優先順位に変化の無い部分があります。

優先順位の1位「自分(家族)」で、5位(最下位)「金融機関」

どうですか?
皆さん一致したでしょうか?

事業というのは、少なからず自分の理想や欲望を実現させるために行なっているものです。ここが一番大事というのは当然でしょう。
上場しているような大きな企業は違うかもしれませんが、多くの中小企業では事業主である自分がいなければ事業自体が継続不可能というケースが殆どでしょう。

最下位は金融機関。これも当然だと思います。



「利害関係者に優先順位を付けた場合、1位(自分と家族)と最下位(金融機関)はみんな一致している。」



これを前提条件として、これ以降の話を進めます。
「その優先順位、俺は違うで!」という方がいらっしゃれば、興味があるのでコメント欄を解放してますので連絡を頂けたらと思います。


ちなみに僕の場合(飲食業)は、「①自分②顧客③従業員④取引先⑤金融機関」になりますかね。

繰り返しになりますが、2位〜4位に関しては人によって変化すると思います。
僕と一致しなかったといって気にする必要は全くありませんのでお気になさらず!!

資金繰りがピンチになったとき、事業主が取る行動

突然ですが、また問題です。

問題2
あなたは事業主です。

日々の努力も虚しく、資金繰りは若干ピンチです。
どうやって乗り越えますか?

自分で問題を出しておいて言うのも変ですが、具体的な数字が全く書いてないんで問題として成立してない気がしますね。

数字の話は本旨とは関係ないので、先に進みます。

多くの人は同じ道を辿る。矛盾に気づかず。

だいたい多くの経営者の方たちが取る行動は似てると思います。

つまり、最初に自分の給料を減らします
それでもピンチを乗り越えられない場合、従業員のボーナスを減額します。
それでもピンチを乗り越えられない場合、取引先の社長に頭を下げて買掛金の支払いを待ってもらいます
それでもピンチを乗り越えられない場合、お客様の反応にめっちゃビビりながら値上げしたり、こっそりサービスの質を落としたりします。

そうやって一生懸命チマチマと事業資金を捻出して一体何をしてるかと言えば、一生懸命頑張って銀行に返済してるんですよね。


あれ??


よく考えたら、最初に付けた優先順位と全く逆のことしてませんか??

次回へ続く。

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「お金があるときゃ そりゃあ酒でもおごってやるよ
お金が無けりゃあ イヤな事でもやらなきゃならねぇ」

THE BLUE HEARTS 「イメージ」