美食学研究報告

日本料理の次世代への継承と、更なる発展。日本料理を未来に繋ぐ。

料理の世界に天才無し

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料理の世界に天才無し

どうも、あとむら(@gastronomy_work)です。

前回の記事では、才能よりも努力が大切だということについて書いてみました。

「はてブ」してくださった皆様、ありがとうございました。励みになります。

料理の世界にはスポーツや音楽、またビジネスの世界とは違い、若き天才や、ベテランより凄い成績を上げるゴールデンルーキー、というのは居ません。これからも出てこないでしょう。

というのは、数え切れないほどの多くの知識や技術が必要である、というのが1つの理由ですが、もう一つ大きな理由は人間の味覚にあります。

年齢と共に変化する人間の味覚

子供の頃を思い出してください。
親が飲んでいたビールを一口、あるいは泡だけ、という形で飲んだことがあったでしょうか?

「マズッッ!なんで大人はこんなもの飲んでるんだ!!」と思いませんでしたか?

しかし、大人になった今では「仕事終わりのビールが最高や!」なんて言うてる人も多いでしょう。

人間の味覚は年齢と共に変化します。

味覚だけで無く、歯や内臓といった消化器官の働きも年齢と共に変化していきます。

20代の頃はボリュームのあるもの、濃いものや脂っぽいものに抵抗が無くても、年齢が上がってくるとキツくなってくるものです。

子供にビールの味がわからないのと同じように、20代、30代の人に50代の好む味はわからないし、50代の人に70代、80代の人の好む味はわからないのです。

自分が経験していないことは、習ったり想像することしか出来ません。

もちろん、たまたまヒットが打てることもあるでしょう。しかし、技術を本当に自分のものとして、狙ってヒットが打てるようになるには経験が必要不可欠です。

私もまだまだ若手の部類。
研鑽を積んでいきたいと思うものです。