美食学研究報告

日本料理の次世代への継承と、更なる発展。日本料理を未来に繋ぐ。

調理技術の上達は才能より努力である

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新人調理師の皆様へ

どうも、あとむら(@gastronomy_work)です。

春ですね。そろそろ職場にも学校を卒業したばかりの新人の方が入ってくる頃で無いでしょうか。

同じ職場でスタートをした人の間でも、1年後、2年後、3年後と年数を重ねていくうちに技術の差が出てくるものです。

片やいつまでも雑用ばかり、片やどんどん仕事を与えられるということは、どんな職場でもあり得ることです。

生まれ持って器用不器用の差、人それぞれの味覚や視覚のセンスの差はありますが、努力次第で補うことができます。

一つ言っておきますが、調理学校時代の成績や点数は、就職した後は全く関係なくなるということです。

学校で点数を取るための勉強と、社会人として仕事をすることは全く違うものだからです。
成績が悪かったからと言って悲観することは全くありません。これからいくらでも逆転することは可能です。

私自身、まだまだ勉強中の身ですが、新人調理師の皆様の為に何か役に立てばと思って書かせていただきます。

まずは雰囲気を掴むことだけでも目標に!

新人として調理の世界に入社したばかりの頃は、仕事の出来る先輩に少しでも追いつきたいと思うものですが、思っているだけでは仕方ありません。自分の仕事を出来るだけ早く終わらせて手伝いが出来るようにすることを目標にしましょう。

とはいえ、新人の仕事は膨大な量でなかなか余裕が無いと思います。
第一歩として、手伝いが出来ないまでも、先輩の仕事をしっかりと見る。仕事の雰囲気を掴むことからスタートで良いでしょう。

そういうことを毎日繰り返していると、仕事の流れがだんだんとわかってきます。
器を出したり、温めて拭いて、という仕事であっても、先輩の指示を受けてから取り掛かるのではなく、何も言われなくても流れを読んでいいタイミングで動けるようになってきます。

そういうことを積み重ねていくと、先輩達も色々と教えてくれるようになるものです。雑用仕事だけでなく、野菜や魚の下処理などを教えてくれる場合もあるのではないでしょうか。
そうなると、自分自身も仕事にヤル気が出てくることと思います。

まとめ

まずは言われた仕事を全力ですること。
先輩の仕事を観察して、余裕が出来れば手伝わせてもらえるようにすること。
手伝いが出来なくても、仕事の流れを覚えることです。

そして、しっかりと影で練習することです。
野菜の刻みものや桂剥きの練習、魚の水洗いや卸す練習。
休みの日には、自分で材料を買ってきて普段の仕事では出来ないことをするといった小さな努力の積み重ねによって技術の上達があります。

しっかりと目標を持って、前向きに取り組んでもらいたいと思います。

入社1年目の教科書

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