美食学研究報告

日本料理の次世代への継承と、更なる発展。日本料理を未来に繋ぐ。

事業に関わる「お金」のリアル【第1話】「金融リテラシーを身に付けろ!」

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どうも、美食学研究員 あとむら(@gastronomy_work)です。

料理人の皆様の中には、独立を志している方も多いでしょう。
もしくは、既に自分のお店をオープンさせた人もいるかもしれませんね。

事業を行う上で切っても切れないのが「お金」の話。

お金についてのブログ連載になります。
題して「事業に関わる「お金」のリアル」

第1話です。

前回まではこちらになります。
事業に関わる「お金」のリアル【プロローグ】

それでは、どうぞよろしくお願いします。

金融クイズ

突然ですがクイズです。

問題
銀行から元本2億円、年利2%で期間10年の契約で事業資金を借入します。
月々の支払いはいくらになるでしょうか?

「知恵」とは「知識」と「戦略」

事業を行う上で大切なことは、数字に強くなることです。
現代的に格好をつけて言えば、金融リテラシーを身につけることです。

勝利に必要なのは「努力」や「友情」でなく、己の「知恵」「勇気」です。

「知恵」とは何か。
「知識」「戦略」です。
事業家を志すのなら、これらを持つことです。

金融リテラシーの低い人

昔、働いていた店の料理長は「みんなが頑張ってるお店は流行るんだ!」と、暇があるとよく若い子に偉そうに演説しておりましたし、料理長自身もそれを本気で信じているようでした。

ハッキリ言って金融リテラシーのカケラも無い人でしたよ。

「みんなが頑張ってるお店は流行るんだ!」を僕が翻訳すると、「固定給の若手の子に残業代を払わずに長時間労働させれば儲かる」です。
これが真実です。

ちなみに、こういう事を口に出したり、態度に出すと上司から蛇蝎の如く、メチャメチャ嫌われます
職場での平穏は無くなりますので気をつけましょう。

あなたは「金利」の計算できますか?

すいません。話が少しズレてしまいました。
クイズに戻ります。

最近、少し衝撃を受けたんですが、金利の計算が出来ない人って結構いるみたいですね。

voicyというラジオアプリの再生数ランキング1位を常に争う人気パーソナリティのサウザーさん(@Fist_of_Phoenix )が、過去にそんな内容の放送をされていました。


(『サウザーラジオ 〜青雲の誓い〜』
めっちゃ面白いので、事業家を志す人は、アプリをダウンロードして1話から聞いて欲しい!)

実は、この連載を書こうと思ったのもサウザーラジオの影響もかなりあります。
特に衝撃的だったのは番外編のこちらの放送。

この放送の根幹である、借金の元本、金利、返済の仕組みなどは、ゲスト出演されているアナキン氏のブログが非常に解りやすいです。


今は金利の計算ってエクセルを使えば正確な数字が一瞬で出るんでしょうが、「ローン計算シュミレーション」という素晴らしいサイトもあります。
https://www.loankeisan.com

問題の正解は「約184万円」でした。

借入金の返済からは何も生まれない

プロローグを読まれた方の中には、気づかれた人もいるかもしれません。
今回の金融クイズは、私の実家の商売のケースの近似値になります。

毎月、毎月、180万円ぐらい借金の返済で支払わなければならない状態です。
1回だけ180万円払って終わりじゃないですよ。
しつこいようですが、毎月です!

家業は料理屋です。
180万円あれば、どれだけの食材が買えるでしゃうか?
何人の人を新たに雇って、その給与の支払いに充てる事が出来るでしゃうか?
どれだけの広告宣伝費、設備投資が出来るでしょうか。

借入金の返済というのは、事業を運営する上で全く何も生み出さない支出になります。
こういう感覚を持つ事が大事です。

と言っても、借りたものはしょうがないです。
(俺が借りたんじゃ無いのに!!畜生!!)

必要以上の借入は有事の際に苦しくなる、事業家を志す人はこれを押さえておいてください。

次回予告「平時と有事」

先程、「有事の際」という言葉を使いました。
「有事」の対義語は「平時」です。
事業を行う上で、「平時有事」という概念はとても重要になってきます。

と言うのも、平時と有事では、全く戦略の方針を変えなければなりません。
第2話では、この「有事と平時」について解説したいと思います。

次回に続く。

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平時と有事。
言葉を国家規模に替えれば、治世と乱世。

三国志の英雄の一人、曹操は若かりしとき有名な人相見に「治世の能臣、乱世の奸雄」と評されたそうである。

曹操みたいな大人物など世の中にはほとんどおらず、現実では「治世の能臣」は「乱世の凡人」であるケースが多いのでは無いでしょうか。

それは何故なのか?その謎に次回は迫ってみたいと思います。

この連載で、知識とスキルと戦略を身につけて、乱世でも逞しく生きる人が増えることを願います。

三国志 (1) 桃園の誓い (希望コミックス (16))

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