美食学研究報告

日本料理の次世代への継承と、更なる発展。日本料理を未来に繋ぐ。

紀州のドンファンは現代の諸葛孔明だ!

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「紀州のドンファンの元嫁が京都にいるらしい。何か情報知りませんか?」

報道関係の仕事をしている友人からのLINE。
何のこっちゃと思っていたら、世の中は紀州のドンファンの話題で盛り上がってるらしい。

著作もベストセラーランキング1位である。

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)

大金持ちのジジイがマネーパワーで女とヤるだけの話かと思っていたら、なかなか面白い本だった。
徒手空拳で終戦直後の復興期から高度経済成長、バブル期を駆け抜け大成功を収めた一人の漢の一代記でありビジネス書であった。

コンドームの実演販売のくだりとか、金融業を成功させたノウハウとか、面白いの一言。

死してなお、周囲巻き込み熱狂させている。
まるで『三国志』の五丈原の諸葛孔明のようじゃないか。

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蜀軍の総大将・諸葛孔明。
魏軍の総大将・司馬仲達。
両軍は互いに十数万の軍を率いて、五丈原に陣を敷いた。

どちらも当代随一の天才同士の戦い。
全く隙の無い陣形。
先に動いた方が負けという膠着状態。
蜀軍の諸葛亮は魏軍に対して、あらゆる挑発を仕掛けるが、相手の司馬懿は我慢強さで言えば天下一。絶対に動かない。

膠着状態のまま対峙すること百余日。
事態は急変した。

諸葛亮の病死である。蜀軍は撤退した。
魏軍は撤退した蜀軍を追撃しようとしたが、蜀軍は反撃の形勢を示し、司馬懿は慌てて軍を退いた。

後に司馬懿は人伝にこのことを聞き、「私は生者を相手にする事は得意だが、死者を相手にするのは不得手だ」と答えたという。
司馬懿は撤退後の諸葛亮の陣営を視察し、「天下の奇才」という感想を漏らした。

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死せる孔明、生ける仲達を走らす。

紀州のドンファンよ、安らかに。